bcam-higurashi’s blog

当サイトは大手経済新聞社OBを中心にファンド・マネージャー、チャーチスト、外国事情に詳しい大学教授らが結集し個人を対象に完全中立の立場で投資の学習講座を提供するものです。講師はそれぞれの専門分野について質の高い講座を丁寧に提供することで講座の「ブティック」を構成します。

ファンド・マネージャーの視点から:「コロナ相場と関連企業―富士フィルムの変身を期待」

この講座は30年以上にわたって日本株運用を担当したファンド・マネージャーが折々の相場環境に即した日本株選定の カン所 を解説するものです。

今回は今話題の「アビガン 」に絡んで 富士フィルム(4901) を取り上げます。アビガン開発元の富山化学工業は曲折を経て2018年に当社の完全子会社となりました。
昔から言われる「 新薬が話題になる時、患者に効く前に株価に効く 」との言葉が改めて思い当たります。

当社はデジタル化の流れの中でフィルム事業は著しく縮小していますが医薬、化粧品分野への進出を積極的に進めており、収益性の高さ、財務状況の良さから 優良銘柄 に分類されます。

下の図は 2009年12月から2019年12月 までの6か月ごとの 株価 と会社の解散価値を示す 1株当たり純資産(BPSの当該期の値を併せて示したグラフです。紺色の折れ線が株価、赤い点が当該期のBPSを示します。

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富士フィルムの株価と1株当たり純資産(BPS)の推移 2009年12月~2019年12月



この間の株価は概ねBPSの近辺で推移しています。これは株価が最悪の状況をメドに変動していることを意味しており、こうした状況にある銘柄を“BPS銘柄”とも言います。この場合は株価が大きくBPSを上離れる可能性は低いと言えます。

一方、今後の成長に期待して高値追いの株価形成期に入った銘柄を“ PER銘柄 ”と言います。当社は“ BPS銘柄”から“PER銘柄”への変身 が期待できるかもしれません。

当社のBPSや利益等の財務状況の実数値、またアビガンの原料提供会社など関連銘柄の詳しい内容は個人向けの投資学習サイト、

「資産運用のブティック街」 (*)の 「応用編・講座」  で提供しています。

講師若林敏明
外資機関投資家を中心に日本株のファンド・マネージャーを歴任。NPO法人日本個人投資家協会協議会委員。世界の株式市場における東京市場の位置づけ、そこで大きな影響力を行使する外国人投資家の投資動向に精通する。著書:「資産運用のセンスのみがき方」(近代セールス社)など。

(*)「資産運用のブティック街」は有料の会員制サイトですがお申し込みの初月は会費はかかりません。当月中は無料ですのでその他の講座の内容も含めご試見ください。

資産運用のブティック街

(*)ご注意
当講座は投資判断力を強化することを目的とした講座で投資推奨をするものではありません。当講座を基に行った投資の結果について筆者とインテリジェント・インフォメーション・サービスは責任を負いません。

気軽にご意見などコメントしてくださると幸いです。

 

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ポートフォリオ戦略実戦講座:「乱高下を経てファンダメンタルズに戻った株式相場:5月発表の業績と統計に注目」

株価を決定する基本的な条件を一般にファンダメンタルズと言います。そしてファンダメンタルズの最も重要な要素は企業の業績です。つまり、株価は主に企業の業績によって決まると言えるわけです。

 当講座では日本の株式相場は日経平均株価で表されるとし、その上で日経平均株価は”日経平均会社”の株価であると考えます。すると、日経平均会社の業績と言える「日経平均ベースの予想1株当たり利益」が日本の株式相場のファンダメンタルズの主要要因とみなせます。

 また、株式相場は業績以外の要因で変動することもありますので、これら業績以外の金融あるいは海外の諸情勢はひとまとめに為替市場の変動に反映されるとし、その代表選手である「米ドルレート」をファンダメンタルズの要因に加えます。

当講座はこの2つの要因で規定されるファンダメンタルズに見合う日経平均の水準を「理論株価(*)」として毎日計測、公表しています。

 下の図は今回の3月の暴落と前回2018年12月の急落を含む期間について日経平均理論株価の推移を日次終値ベースで示したグラフです。

 

 

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日経平均理論株価の推移(日次終値、2018.12.3 ~2020.4.24)

 紺色の線が日経平均、赤線が理論株価で、直近の値と節目の高値と安値を指標名の枠内に記してあります。 

 株式相場はファンダメンタルズによって決定されるという原理に則って、日経平均は基本的に理論株価を挟んで変動しやがて理論株価に回帰しますが、ここでも3月の乱高下を経て足元で日経平均理論株価に戻っています。これは取りも直さず株式相場がファンダメンタルズに素直に同調して変動する状況を意味します。

 そこで、今後のファンダメンタルズですが、為替相場は当面、穏やかに推移するとして、最大の要因である今期の業績見通しはコロナ禍に伴う諸般の情勢を鑑みるとかなり厳しい見通しとなることが見込まれます。さらに1-3月期の実体経済活動の総まとめであるGDPの速報値も厳しい内容になることが確実な情勢です。

 5月半ばまでに発表されるこれら業績と統計がどのような結果になるのか、そして相場がどのように反応するか、身構えて注目する5月になりそうです。

 

講師:日暮昭

日本経済新聞社で証券分析サービスの開発に従事。ポートフォリオ分析システム、各種の日経株価指数、年金評価サービスの開発を担当。2004年~2006年武蔵大学非常勤講師。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。

 

*日々更新される理論株価および関連の投資指標については個人向けの投資学習サイト、「資産運用のブティック街」の「相場の実相を見る」コーナーで無料公開しています。以下をご覧ください。

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(*)ご注意

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資産運用のブティック街(bCAM)の紹介

公的年金や医療・介護など社会保障制度の先行きに対する不透明感は着実に強まっているように見えます。

こうした状勢の中で、個人が将来にわたって安定した生活を維持するためには自ら経済基盤を整える必要があります。

そのためには
①仕事を続け収入を得る、
②生活費を切り詰め手持ちの資産を長持ちさせる、そしてより積極的に
③資産を適正に運用し手持ち資産の価値を長引かせるーー

の3通りの方法があります。

このうち、最も普遍的で抵抗が少ないという意味で有力な方法は資産の適正な運用と言えるでしょう。


ただし、将来の生活基盤を構築するという視点からは投資を“一時のもうけ”を目指す道具とするのは間違いです。

投資を長期にわたる、安定した成果を得るための”生涯のテーマ”として捉えるべきでしょう。

そのためには思いつくままに投資を行い“勝った負けた”を繰り返すのではなく「自ら投資判断し自らの責任で投資を行う」ことが欠かせません。

当ブログは個人の方にこうした“ぶれない真の投資力”を身につけていただくことを目的に立ち上げたものです。
当学習サイトで正しい投資の基本を身につけ、長く実りある経済基盤を構築する一助にしていただければ誠に幸いでございます。

 
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